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【SUNSET LIVE2018】JJJインタビュー「旅先で受けるインスピレーションと楽曲制作」

 

2018年6月、福岡県福岡市DRUM Be-1。

jjj氏(以下jjj)にとって、福岡は2013年にFla$hBackSとして一番初めにライブで呼ばれた地方であり、一番地方でライブを行なっている、思い入れのある場所だそう。

当時、ライブハウスDRUM Be-1を見て「いつも長蛇の列が出来ている箱」と、気になっていた会場で、ライブを行えていることを光栄に思う、と話すjjj。

現在シーン最注目アーティストの一人である彼に、インタビューをさせていただきました。

 

 

音楽を始めたキッカケ

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jjj:高校生だった当時、BATTLE DJに興味を持ったのがきっかけでした。

── 初めは地元のクルーのバックDJからスタートしたjjj。
当時DJがレコードをこする行為「スクラッチ」にハマっていたそうで、練習しライブに活かしていたと語る。
しばらくして「スクラッチを録音して音を足したい」と思うようになり、持ち運びができる楽曲制作機器「MPC500」を手に入れ、トラックメイクを始めたのがトラックメイカーとしてのデビューだったそう。

jjj:内臓メモリが少ない機材だったのですが、その制限された環境で細かくサンプルを編集したりしていたのが今の自分のトラックメイクのスタイルのルーツだと思います。

 

 

リリースの経緯

jjj:下高井戸にあるトラスムンドというレコード屋によく遊びに行っていたのですが、ある日店主に紹介したい人がいると言われ、現担当に出会いソロ作をリリースすることになりました。

 

 

現在の使用機器や制作環境について

── 地元、神奈川県川崎市だけでなく、都内にもプライベートスタジオを構え、都内で制作することも多くなったと話すjjjに、現在の使用機材の話や、楽曲製作時の様子を伺いました。
現在はPCで楽曲制作をする「DAW環境」の定番機材とも言える「pro tools」と、Native Instruments社リリースのトラックメイクの定番機器「Maschine」の組み合わせでの制作がメインだそうです。

jjj :今は機材を立ち上げた際のロードスピードや、音のサンプルの選びやすさから、Native InstrumentsのMaschin MK3を使っています。最近はAbleton LiveやNEXUSというソフトシンセイザーなども使っています。

 

── それ以外では、スマートフォンでリリースされている楽曲制作アプリを活用し、電車やバスといった「移動時間」を利用した制作も行われており、場所や機材にとらわれない制作スタイルを貫くjjj。
意外だったのが、自宅での制作時に、SF映画やのテレビゲーム実況配信動画を「観ながら制作」されていることでした。

jjj :ゲームや映画を見たり聞いたりして、頭に残った世界観をビートに反映させたりするのが好きです。実況動画は昔から好きで聞きながらよく作業してます。作業してる時ってなんか誰かにずっと喋ってて欲しくて。。

 

 

旅行と楽曲制作について

── 楽曲制作において、新しいインスピレーションを得るため、定期的に海外旅行へ出かけているjjj。旅行先で受けたインスピレーションによって生まれた、印象に残っている楽曲などについて伺いました。

jjj:自分のアルバム作品がリリースされるたび、1stはNY、2ndは香港、台湾、タイへ足を運びました。
タイに行った時、全く観光せずにずっと友達の家でトラック作ったり遊んだりしてて、その中でできたのが” Midnight Blu ft.仙人掌,Emi Meyer “でした。

海外に行くから良いトラックができるわけじゃなくて、後で聞き返した時にその時の空気感や景色、想いなどを鮮明に思い出すことができるから良いトラックになっていくのかなと思います。

 

 

普段の曲の聴き方と、最近注目しているアーティストについて

jjj:SoundCloud、YouTube、Spotifyを使ってニューリリースから過去のものまでジャンルレスに聴いています。

今は、070 Shake(オーセブンオーシェイク)というアーティストをよく聞いています。
一昨年くらいに仙人掌くんが教えてくれて、それから今までずっと追って聴いています。Thru the SpeakersとProudとMirrorsが好きです。

最近だとKanye West、Pusha T、NASのアルバムにも参加していましたね。中でもKanye WestのGhost Townという曲に参加してる彼女の声が好きでした。すごくかっこいいと思います。

 

── 普段はジャンルレスに音楽を聴くそうで、最近ではKID FRESINO氏からのオススメ含め、テクノを聴く機会が増えたとのこと。日本のHIP HOPシーンについてはどう捉えているか?

jjj:普通に生活しててもよく目についたり耳にするようになったなと思います。他のジャンルにも影響を与えていると思う。大衆的になっていくと色んな意見があると思うのですが、その勢いをしっかりモノにできるやつがかっこいいと考えてます。

 

 

亡き友との区切り。KID FRESINO氏との楽曲「MIND(yefreestyle)」

── 2018年6月にKID FRESINO氏との楽曲「MIND(yefreestyle)」を発表。どのような経緯で生まれた楽曲なのか?本楽曲への想いも含め伺いました。

jjj:スタジオの外の公園で友達と話してた時、Kanye westのアルバム”ye ”が丁度配信され始めて、聴いてたのですが”No Mistakes”に曲が変わった時にみんな止まって、「これやばくない?」ってなって。

もうすぐにスタジオに戻って元ネタ探してオケを作って翌日にリリックを書いてラップして、KID FRESINOに送りました。KID FRESINOもすぐにラップを入れて曲を送り返してくれて。

LIVEで当楽曲を歌うJJJ氏

俺はどこかで思いっきり区切りをつけないといけなくて、自分の為に作りました。
この曲を作ってたときにたまたま福岡のDJ GQ君と連絡をとっていて、聴かせたらすぐにオルガン弾いて入れてくれました。

聞いてくれた人、みんなありがとう。

 

 

糸島で開催されるSUNSET LIVE 2018に参加される皆さんへ一言

jjj:今回は仲間と行くので、普段とは違った、色んな曲をライブで楽しんでもらえると思います。楽しみにしていてください。

 

 

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PROFILE

1989年生まれ。川崎出身のトラックメイカー/プロデューサー、MC、DJ。
Febb、KID FRESINOとともに結成したヒップホップ・ユニット“Fla$hBackS”として活動。2014年『Yacht Club』でソロデビュー。

韓国のラッパーUgly Duck、Reddyとともに制作した楽曲が海外で話題に。
2017年にリリースしたアルバム『HIKARI』が各方面で評価され、初の上海公演を成功させるなどその活動はワールドワイドな広がりを見せている。

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