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深井隆史 氏が語る「SUNSET LIVEの歴史と、想い」

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SUNSET LIVEを主催している、林憲治 氏とともに、糸島のビーチカルチャーを牽引し続けているBEACH STOREオーナーの深井隆史氏。
2回目の開催から運営に携わっている、SUNSET LIVEの歴史と想いについて語っていただいた。

前半の記事はこちらから。
>> 深井隆史 氏が語る「引き継いだBEACH STOREと主催のWAIWAICUP」

 

 

20数年間で様々なドラマがあったSUNSET LIVE

深井隆史:林憲治さんとの出会いは、今から25年前。
オーストラリアから帰国したばかりだった僕は、糸島でサーフィンをできる場所を探していて。そこで、以前の場所にあったCafe  SUNSETにて、草むしりをしていた林憲治さんに、「糸島のサーフショップ”コロニーサーフ”の場所がわからないんですが、どこにあるかご存知ですか?」と訪ねたのがキッカケで、交流が生まれました。それから林憲治さんの舎弟(笑)のような関係になったため、「これ、運んでもらえる?」と、ご飯やビールを運んだりしているうちに、第二回SUNSET LIVEからスタッフに加わったことは、ごく自然の流れでしたね。

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SUNSET LIVE当初を語るBEACH STOREオーナーの深井隆史氏

 

開催当初のSUNSET LIVEに関わっていた当時のスタッフは、全員サーファー。お金云々ではなく、サーフカルチャーに関わりたかった故に皆、手伝っていたとのこと。

「入場料いらんけん、みんな手伝って!」

SUNSET LIVEを通して、手伝いながら音楽が聴けて、ライブが観れて、糸島のサーフカルチャーに関われて。
手伝いそのものが「価値あること」。当時は周りも自分も好奇心旺盛な20代、サーフィンやりながらライブが楽しめて、たくさんの刺激的な人と出会えて。人との出会いが今のようにSNSが普及する前の時代なので、そもそも人と出会うことが簡単じゃなかった。そして、自分が本当にやりたいことを実現することが難しい時代。
外部からシャットダウンし、やりたいことが実現できる空間であり、自分たちだけの楽園、それがまさにSUNSET LIVEだったそう。

 

深井隆史:SUNSET LIVEが始まったばかりの二見ヶ浦は街灯もなく、夜は人もいない時代でした。今は色々なお店も出来、夜も水着で女の子が二見ヶ浦やビーチを歩いていても大丈夫、すごく平和な時代になったと思います。当時の糸島は、いろんな意味で「自由」な場所でしたね。
以前、土木関連の仕事をしていた事もあり、SUNSET LIVE当初から、設営警備として関わることは自然な流れだったと思います。秩序を保つ役割として、今も昔も変わらず、参加者様が安全にSUNSET LIVEを楽しめる環境作りを徹底しています。

 

 

過去SUNSET LIVEに関わっている中で、特に印象深かったこと

深井隆史:SUNSET LIVEの一番印象に残っているアーティストですと、カジャ&ジャミン、リコ・ロドリゲスが遊び来たことと、ジョー山中に会えたこと。僕の中ではこの3つが一番印象に残っています。
リコ、ジョーさんは亡くなられ、今となっては忘れられない思い出です。

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1984年結成の日本を代表するバンド。「日本人による日本人にしか出来ない日本のREGGAE」を表現し続けている。
出典元:KAJA & JAMMIN’

 

リコ・ロドリゲス
リコ・ロドリゲスは、キューバのハバナで生まれ、ジャマイカのキングストンで育ったトロンボーン奏者。初期ジャマイカ音楽における最高のトロンボーニストの一人とされる。
出典元:ウィキペディア

 

ジョー山中
ジョー 山中は、日本のミュージシャン・俳優・プロボクサー。神奈川県横浜市出身。本名は山中 明。プロボクサー時代のリングネームは城 アキラ。芸名のジョーは親交のあった画家・城景都がロックバンド活動をしていた頃に、その名前を気に入り、自ら「城」と付けたことに由来する。3オクターヴの声の持ち主。
出典元:ウィキペディア

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深井隆史:LIVE関連で印象に残っていることの1つ目は、林憲治さんが、SUNSET LIVEを1DAY→2DAYにすると言ったことですね。当時のSUNSET LIVEは3日間のイベント(設営1日、イベント1日、撤収1日)だったんです。それが、4日間のイベントになるということは、準備や撤収もそうですが、当日のお客様の流れや、誘導が変わってくる。

その後、SUNSET LIVEの会場を、現会場である芥屋海水浴場に変更するのですが、今までの会場で使えていた運営ノウハウが一切使えなくなるため、トラブルなく無事終了出来るのか?最初聞いた時、非常に不安になった記憶があります。

 

1DAYから2DAYS。そして3DAYSと、開催日が増えるにつれ、準備や撤収までを含めると、今や全部で1週間のビックイベントとなったSUNSET LIVE。

今でこそ、開催場所の芥屋海水浴場のある芥屋の方々と、会話のキャッチボールができる平和な関係だが、当時はSUNSET LIVEをご理解いただくまで、時間がかかったそうだ。

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今年の夏前に外壁に書かれた新デザイン。二見ヶ浦の象徴「夫婦岩」が書かれている。

深井隆史:気がついたら僕もSUNSET LIVEの開催場所である芥屋に自宅を設けることに。いやはや、当時からは考えられない状況ですね笑

 

 

SUNSET LIVEの魅力

SUNSET LIVE=林憲治のスピリッツが好きだと語る、深井隆史 氏。
SUNSET LIVE当初から掲げているテーマ「LOVE & UNITY」
直訳すると「愛と団結」。参加者と運営側がひとつになって、楽しい時間を共有しよう!そんな想いが込められたこのイベントは、九州最大の野外フェスにまで成長し、地元の方々からは、「福岡の夏は博多の山笠で始まり、SUNSET LIVEで終わる」とまで言われている。

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BEACH STORE店内には愛くるしい猫ちゃんも。

深井隆史:林憲治のつながりが好きで、兄貴としていいところも悪いところも見せてくれる。なんだろう、「大人子供」な部分が面白いし、新しいことに常にチャレンジし続ける姿勢、そしていつの間にか興味を持ったことを「自分の力」にしてしまうパワーがすごい!と、長い付き合いながら、本当に尊敬しています。

 

 

SUNSET LIVE25周年の意気込みと、参加者様への一言

深井隆史:意気込みに関しては、特にありません!粛々と、いつも同じように、参加者様が安全にお越し下さって、安全に帰っていただける会場作りをしっかり行うこと。
ただ、それだけ。毎年が自分にとって特別で、情熱を持って取り組んでいるイベントです。

 

終始笑顔で、冗談を交えつつ、楽しそうにお話しされていた深井隆史 氏でしたが、「最後に参加者様への一言はございますか?」と伺った際、表情が真剣になり、

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「うん、最後にお客様への一言か、、、自分にとって、でかいなぁ、、、」

この時間、初めての沈黙が生まれた。

 

 

深井隆史:スタッフ一同、参加者様を抱きしめるような気持ちで迎え入れるスタンスです。開催当初から、今までお越し下さった参加者様も、そして、これから遊びに来られる参加者様に対しても、一番最初に掲げ続けている「LOVE & UNITY」のスタンスは一切変わりません。

音楽だけじゃないイベント、いろんなカルチャーがミックスされたイベントがSUNSET LIVEであり、「SUNSET」というひとつのカルチャーだと思います。

みんなで築き上げて来たこのイベント、このSUNSETカルチャーを思いっきり楽しんでください!

 

取材を終えて

SUNSET LIVE開催当初より、運営側として参加され続けている深井隆史 氏の話は、糸島に住んでいる者として、非常に勉強になった。
そして、長く関わっておられるだけあり、SUNSET LIVEへの愛と、林憲治 氏への想いは非常に深く、「LOVE & UNITY」という言葉の重みも、しっかり感じることができた。

この取材を通じて、SUNSET LIVEへの接し方が変わったのはもちろん、改めて運営側として関わることに、身が引き締めていただいた。

25周年を迎える、先人たちが築き上げてきたSUNSET LIVE。開催が本当に楽しみだ!

 

前編を未読の方は、是非こちらもお楽しみください。
>> 深井隆史 氏が語る「引き継いだBEACH STOREと主催のWAIWAICUP」

 

取材:武蔵巧、福田基広(SUNSET STYLE編集部)
撮影、編集;福田基広(SUNSET STYLE編集長)

 

 

「安全、安心、確実に」を掲げ、多くのサーファー達に支持され続けている、サーフショップBEACH STORE

初めての方でも楽しめる、サーフィンやSUPスクールが開催されているので、糸島のビーチカルチャーを、肌で感じで欲しい。
海で思いっきり楽しんだら、向かいのCafe SUNSETで、思い出を語り合うのも忘れずに!

住所:福岡県福岡市西区大字小田佐田2137-1
電話番号:092-809-2000
営業時間:10:00~20:00(夏)10:00~17:00(冬)
定休日:不定休

 

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